先日の旅で、アメリカン航空のサービスに不満を感じた。5時間のフライトで
飲み物の提供しかなかった(食べ物は買ってくれと言われた)。一方、デルタ
は同じ時間のフライトで簡単な軽食を出してくれた。
ご存知のとおり、アメリカの航空会社は、アメリカン等の数社を除き、チャプタ
ー11(連邦倒産法のことで、日本の会社更生法や民事再生法に類似)の申請
をしている。デルタも申請を行った会社の一つである。日本では、余程のこと
がない限り、通常倒産手続を踏まないが、アメリカでは、会社戦略の一環とし
て、チャプター11の申請を行い、過剰債務の整理を行いつつ経営再建を行うこ
ともある。
デルタとアメリカンを庶民的観点から比較考察する限り、連邦倒産法の申請を
行わず一応優良企業の外面を整えるやり方が、連邦倒産法の申請を行い身軽
になった他社からの競合圧力にさらされる中で、一般消費者の利益に一定の悪
影響を及ぼしている気がしてならない。
経費削減はどんな企業でもやっていることだが、顧客満足を減じるようなやり方
は本来ふさわしくないように思う。
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